9月12日(グリモウ社)

9月12日(グリモウ社) 
次の訪問先はグリモウ社です。
大人気のカーヴァ、トランカディスを仕込む家族経営の小さなワイナリーというか、ホントに小さな農園です。
マーケティングを委託担当している古い友人のジョアンちゃんが、いつものようにせっかちにセカセカと我々の訪問を迎えてくれました。
ボデガでは、ちょうど手作業による昔ながらのデゴルジュマン作業の真っ只中。いやあ、ほんとに手作業なんですね。(あとで聞いたら、私のために、わざわざ作業を見せてくださっていたようです。)

オーナーのラマンさんが、葡萄園を案内してくださいました。一見、ちょっと変わった方ですが、実は、とっても誠実で、シャイで、ナイーブで、かつブワイン作りにかける情熱は人並みはずれた持ち主です。

自然で、伸び伸びとした、おおらかな葡萄園。そこに、いるだけで楽しく元気をいっぱいいただくような感じです。

最近、収穫を最新の機械で行なうようにしたそうです。

「いまだ! っていう最高のときにブドウを収穫したいんだ。でもそんな時、ウチみたいな小さいところは、すぐには人を雇えないんだよ。いまはいい機械ができたからね。」とラマンさん。このマジンガーZのようなマシンは、ブドウを房ではなく、熟した実だけを収穫できる優れもの。
本当は早朝しか作業をしないそうですが、これまたワタシのために、今日は、わざわざ収穫のデモンストレーションしてくださいました。
いやあ、おいしいワインには理由があります。けっして、まぐれや偶然で出来てるわけではありません。
ボデガの見学の後は、ジョアンちゃんの葡萄園で、こんどは収穫のお手伝い。(邪魔?)
疲れた体に鞭打って、きびいしい農園主、ミユキ奥様の監視の下、ひーひー言いながらマカベオを収穫。ああ、けっこうたいへん。
全ての訪問を終えて、バルセロナへ移動。
ジョアンちゃんの驕りで、今夜のディナーは海に面したレストランのテラスで、カタローニニャ料理を満喫。
ああ、カタルーニャ、よかとこね。