9月12日(オリオルロッセール)

9月12日(オリオルロッセール) 
今日はペネデスです。
みなさん、おなじみのワイナリーを訪問します。

まずはオリオル・ロッセール。
カーヴドリラックスNO.1スパークリングワインです。
1999年の開業時、マルティに紹介されて以来、10年のお取引となりました。
本来は、生産量のほとんどが地元で消費されるカーヴァ。

うちで輸入しているキュヴェ・エスペショネルは、リラックスだけのオリジナルワインです。

オーナーのアントニオさんと、妹のメルセさんが出迎えてくれました。

4年ぶりの訪問でしたが、ワイン作りのこだわりは変わらず、いやさらにハンパじゃありません。

1、自社畑80haのうち、60haは大手に葡萄で販売し、最良の区画20haのみが自社ブランドとなる。
2、最初に絞る50%のジュースのみを使用する。残りの50%は大手に販売する。
3、ルミアージュ(動瓶作業)は、全部人手によるもの。16,000本の瓶を5人の熟練職人が20日かけてオリを沈めている。
4、瓶熟成は最低12ヶ月、年によっては18ヶ月の長期熟成を行う。
5、デゴルジュマン(コルク打栓)は注文が入ってから行う。いつも最も新鮮な状態で出荷する。
6、現在の品質を維持するためにこれ以上、生産量を増やす予定はない。

いやあ、これって恐ろしく本当に凄い特別なことなんです。

ちょうど、8月の終わりにクリスマス用に注文した私のオーダーをデゴルジュマンしているところに訪れました。
当然きびしく品質をチェック。あ、お邪魔のようですね。どうもスミマセン。

これで注文の一部です。こんなに売るんだ、ボクちゃん。。。がんばらねば。。。
 
アントニオさんと一緒に畑を見学。
前回の訪問は4月で、まだ芽が出たばかりだったので、ブドウ畑はあまり詳しく見ることができませんでした。
なんとも、かんとも素晴らしいブドウ園ですね。
あれっ?下草ボウボウだし、畑に農薬をまいている気配がないぞ?
「もしかして農薬は使ってないんですか?」
「だいぶ前から、農薬は一切使っていなんだ。有機の認定とかは特別に申請したことはないけどね。」
なんと、オリオルロッセールも、実は自然派ワインだったんですね!

発酵途中のワインの試飲は、新しくワインメーカーになったサルバトール君はリードしてくれました。

彼は、オリオルロッセールにとっては、シャレロ種がもっとも重要だと話をしてくれました。初対面ですが、なぜか親しみを強く感じるのは何故でしょう?
さらに試飲をかねたランチの美味しいことったらありません。
出張11日目、スペインでも3日たちましたが、まったく食事にはストレスがありません。(寿司もいっぱい食べてるしね。。)

ああ、おいしいなああ。幸せだなああ。。。


あ、そうそう。ここの最高級キュヴェ、レゼルヴァ デラ プピエタット、これ劇ウマです。繊細さ、華麗さ、華やかさに、奥ゆかしさ。
年産3000本のみ。

アントニオさんが、恥ずかしそうに
「こないだフランスの点をつけるブラインドテースティングに請われてサンプル出したんだけど、ボランジェRDにはかなわなかったんだ。 でもドンペリニヨンには大差で勝ったよ。」
とのこと。

「あのお、30本でいいから、これワタシに譲っていただけませんか?」
「次のキュヴェで良かったら300本だけ、ナイトウサンの分、今から確保しときますよ。」

だって! サンチャン、きてよかった。。。。