9月11日 (カンポデボルハ)

9月11日 (カンポデボルハ) 
早朝、ノストラーダのふるさと、カンポ・デ・ボルハへ向かいます。
バルセロナからスペイン内陸部へ約300km、アラゴン州エルベ河流域に位置するD.O. です。
東に隣接するリオハや、北に隣接するナヴァーラといったワインは、日本でもよく知られる産地ですが、カンポ・デ・ボルハは無名の産地。
しかしながら、良質でリーズナブルなワインをたくさん産出するエリアで、カーヴドリラックスではマルティを通して、ここでノストラーダのガルナッチャとマカベオ・ムスカを委託生産しています。
前から、どうしても一度は行かなくちゃ、と思っていたのですが、今回の訪問で長年の希望がかないました。
マルティのベンツはとても速いです。だいたい170kmくらいで走っています。怖いです。。。
赤茶けた荒野と丘、葡萄畑とオリーブ畑と、まるでスペインのような景色の中をわれわれを乗せたベンツがすっ飛んでいきます。

3時間ほどでカンポ・デ・ボルハに到着。樹齢の高い葡萄がもさもさとあちこちに茂っています。2年前に訪れたシチリアの景色にちょっと似ています。

最初に訪問したのは、ラ・マガリョーネラ社。いかにも、といった感じの古いボデガですが、中の設備はしっかりとしていますし、とても清潔です。

同じグループのボデガス・リュベルテ社はいまから約40年前に、この地域でワインの元詰めを始め、D.O.の獲得の貢献したカンポ・デ・ボルハの父といった存在だそうです。

昔ながらの醸造設備ですが、極めて手入れの行き届いた素晴らしいセラーです。

われわれを案内してくださった醸造責任者のスザンナさんは、オーナーの奥様だそうです。なんとも、やさしく滋味にあふれたお人柄。

試飲では、ワイン1本に対して一個一個、大ぶりのグラスを用意してくださる気の使いよう。
ガルナッチャで仕込むワインはどれも、フルーティーでまろやかで味わい深く、美味しいです。なるほどノストラーダの、おいしさは、こうした方たちの熱意と努力に支えられているのですね。なんだか感激です。

500年前に岩山を削ってつくられたという古いセラーを見学した後は、ボルハのレストランで地元名物のラムチャップ、羊の肩肉、子豚料理などを堪能。
これは超美味。

塩で焼いただけと思われる素朴な味付けですが、肉のジューっとした旨みが格別でした。これは、やっぱ赤ワインですね。
さて、再びベンツでかっとんで、今日もマルティのラ・ファブリカで夕食。
ちなみに午前4時半起床、日記を描いてからホテルを出発。ボデガを訪問してランチは、午後2時から約2時間。夜の7時にペネデスに戻って。ディナーは9時半開始。ディナーが終わったのが12時半。ベットに入ったのが午前1時半でした。
うーむ、一日がやたらと長いぞ。。。。