9月9日(ドメーヌ アントゥニャック)

9月9日(ドメーヌ アントゥニャック) 
 

午前中、古い友人のワインエージェント、ロジェさんと奥様のミキさんがホテルに迎えに来てくれて、カルカッソンヌから西へ約一時間 リムー地区にあるドメーヌ アントゥニャックを訪問し ました。

4/14にワインを飲みながら書いた日記で10年に一度の出会いとかいって大騒ぎをしたワイナリーです。
あまりにも掘り出し物のサンプルだったので、ワイナリーに値段を確認にいかなくちゃ、とか書いてありますが、さんちゃん、ほんとに来ちゃった。

リムー地区は、ラングドックでは最も標高が高く冷涼な気候を生かして、ピノノワールやシャルドネといった寒冷地に適したブドウを主に栽培しています。ブランケットリムーというスパークリングワインで有名ですが、最近は素晴らしいテーブルワインも数多く生産しています。

ドメーヌ アントゥニャックはブルゴーニュ・マコン地区にある Collovray et Terrier が1997年に設立した新進気鋭のワイナリー。
私たちの訪問のために、オーナーのジャンリュックさんが、わざわざブルゴーニュから駆けつけてくださいました。

まずは畑の見学です。醸造責任者のダヴィッドさんが、われわれを案内してくれました。
標高300mから500mの高台に広がる70ヘクタールの葡萄園は、自然農法のリュット・レゾネで管理されています。これまでの訪問の中でも、トップクラスに入る手入れの行き届いた、なんとも素晴らしい葡萄園です。
500mの最上部に広がるピノノワールの葡萄園は、周囲がすべて見渡せる超絶景。

それにしてもダヴィッドさんは、葡萄の栽培について語りだすととまりません。
マコンで栽培・醸造を学び、今年で13年目とのこと。
とにかく、ありとあらゆる栽培法にチャレンジしているのです。

たとえば、ヘクタールあたり8000本の密植とか、梢を高くしたり低くしたり、畝の幅を広くしたり狭くしたり。

ダヴィッドさん、君は稀に見る 「ブドウ栽培オタク」 なんだね。このまま話をしていたら明日になっちゃうよ。てな感じで畑を一通り見た後は、ジャンリュックさんにセラーを案内いただきました。

最新の設備とブルゴーニュでつちかった伝統の技術が融合した素晴らしいセラーです。

ランチをかねた試飲をセラーで実施。
やっぱ、見事なワインばかりです。うーん、素晴らしい! トレ、トレビアン!

やっぱ、おいしいワインには必ず理由があるのですね。すっかりワイン小僧のデヴィッドと仲良くなっちゃいました。

もうひとつのびっくりは、さっきから隣でいっしょに試飲をしていたLauren さん。
南アフリカ・ステレンボッシュから短期の研修で昨日から滞在しているそうで、なんとスタークコンデのホセたちの仲間なんだそうです。
なんという偶然! なんと狭い世界なのでしょう!

さて、アントゥニャックのワインですが、すでに最初のオーダーは船旅の途中で、来月早々にはカーヴドリラックスに登場する予定。
これは絶対に期待してください。絶対がっかりさせないと思います・・・・ たぶん・・・。