4/13
休肝日
4/14
今日から一泊二日の山梨訪問です。
中央本線かいじで塩山駅に到着。
勝沼ブドウ郷駅へ戻る普通列車を待つ間、駅前にある甘草屋敷のひな人形祭りを鑑賞。
勝沼ぶどう郷駅は、桜が満開。
すごい。
パパソロッテさんでランチ。
とても美味しかったです。
ランチの後、勝沼・等々力の日川沿いに、来週23日オープンする新しいワイナリー“マグヴィスワイナリー”さんをフライング訪問。
聞きしにまさる凄いワイナリーです!!
マグヴィスワイナリーは、地元甲州市の精密機器メーカー・塩山製作所が経営母体となるワイナリー。
この建物は、もとからあった半導体の工場を改装したセラーだそうです。
とても半導体の工場だったとは思えないお洒落なエントランスとゲストルームです。
早速、社長の松坂さんとワインメーカーの添山さんのリードでファーストリリース予定の5本のワインをティスティング。
マグヴィスさんでは、山梨県で収穫された甲州(Kシリーズ)とマスカットベーリーA(Bシリーズ)のみでワイン造りを行う方針とのこと。
ワイナリー周辺の勝沼収穫の甲州、となり町の一の宮収穫の甲州、ずっと北にある穂坂収穫の甲州を比較試飲。
フローラル系のアロマが印象的な勝沼、甘酸っぱい桃の香りが湧き出る一の宮、しっかりとしたボディをもつ穂坂と、それぞれに特徴的な味わいを持ちます。
共通するのは、その美しく伸びる澄んだ酸味と研ぎ澄まされたミネラル感。
いや、これ、どれもこれも素晴らしい甲州です。
すごく美味しいです。
ワインメーカーの袖山さんは、サッポロワイン、明野三澤ワイナリーでせらーますたー工場長を歴任してきた山梨ワイン界の大御所。
さすがです。いや、正直驚きました。
ベーリーA で仕込んだロゼは、どこまでも続く透明感とチャーミングな赤い酸が印象的。
山梨のワインを知らされずにブラインドで飲んだら、ワタシはきっとプロヴァンスかラングドックの上級キュヴェと答えると思います。
このロゼ、すごく美味しい。
試飲のあとは、袖山さんの案内でセラーを見学します。
うーん、すごいセラーです。最新の醸造システムが光ります。
半導体の工場の設備を一部そのまま受け継いでいるとのことで、防除のためのエアーシャッターや、窒素ガスのライン、空調など、ワイナリーのレベルでは過剰ともいえる設備です。
経営母体が精密機器メーカーだけに、発想点と力の入れどころがとてもユニーク。
最後は、松阪社長の自社畑をご案内いただきます。
松坂さんのご実家は、ワイナリー周辺の農家さんだそうで、日川沿いに甲州の自社葡萄園が続きます。
新たに購入したという上岩崎の甲州の自社畑を見学。
植え替えて2年目の甲州。垣根仕立てですが、独特の栽培法を実践しているとのこと。
収穫が楽しみですね。
さて、正直のところワイナリーのひしめく勝沼では、もうこれ以上新しいワイナリーが誕生するとは思っていませんでした。
マグヴィスワイナリーさんも、訪問するまでは、本当のところ、どんなもんだろうかと疑いの気持ちもあったのですが、すみません。
自分が間違っておりました。
百聞は一見にしかず。
勝沼の新しいワイナリーの誕生を心から祝福したいと思います。
今後の展開が本当に楽しみです。
マグヴィスワイナリーをあとに、いつものように大村さんの丸藤ワイナリーをアポなし訪問。
大村さん、まだ眼帯しています。
ワイナリーの売店のみで販売する安蔵正子(白ワイン担当ワインメーカー)の密造酒(?)、“ルバイヤート 甲州醸し“を数本ゲット。
うふふのふ。
さて、今夜の泊まりは甲府市内。
中央線で移動の途中、車窓から見る桃の花が見事。
山梨県内は、数えきれないほど泊まりで訪問していますが、甲府の中心部に宿泊するのはこれが初めて。
夕食は駅前南口の焼き鳥の銘店、いけ田にて。
ダイヤモンドのアマリージョと、甲州地鶏の組み合わせは最高でした。
食後に、ふらっと見つけて入った“PIECE橘町”という小さなワインバー。
超レア系山梨ワインが、グラスでいくつも飲むことができます。
ああ、うれしい。ああ、おいしい。
何杯もグラスを重ねるうちに寡黙なマスターと、最後はワイン談義に花が咲きました。
いや、楽しかった。美味しかった。勉強になりました。
仕事にも少しはなったかな?
本日は、皆さん、どうもありがとうございました。