9月9日-2(ミネルヴォワ)

9月9日-2(ミネルヴォワ) 
すっかり一軒目のリムーで長居をしてしまい、やっと到着したのはミネルヴォワ地区にあるバデ・クレマン社のセラーです。
バデ・クレマン社はブルゴーニュ・ジュヴレシャンベルタンに本拠地をおくネゴシアンで、近年南仏にも進出し大きな成功を収めています。カーヴドリラックスでは、このセラーで仕込まれたビオロジックワイン、ドゥース・ナチュールをこ の7月から扱い始めました。
そういえば、今月のペログビセットにも入ってますね。
南フランス地区の最高責任者、エリックさんが迎えてくれました。
「ネゴシアンで、たくさんの栽培者を管理してリーズナブルなビオワインを造るのは大変なんじゃないですか?」と質問すると、
「オーガニックワインというと、100年前の農法に戻るって思ってる人が多いけど、決してそうではないんです。たとえば、野菜から病気を防ぐ薬をつくったり、害虫を退治するバクテリアを研究したりとか、実は最新のテクノロジーを駆使するのが、最近のやり方です。われわれは栽培者にそういった技術を指導する役割も担っているんです。」 とのこと。
うーん、なるほど、なっとく。

エリックさんが、あちこちの樽から2007年ヴィンテージのワインを抜き取ってたくさんのワインの試飲をさせてくれました。

自然で丸みのある、フルーツのあふれるエレガントなワインばかり。
「たとえば南仏のシラーは、昔はガツンとくる強烈なスタイルが多かったと思いますが、こちらのシラーはなんともフルーティーで上品ですね。」と感想を言うと、
「ああ、わかってもらえますか? ボクの目指すスタイルはまさに、アナタのいう味わいなんです。」とうれしそうに話してくれました。
エリックさん、ありがとうございました。あなたの優しい人柄がよーく表れたワインばかりでした。勉強になりました。


さて、今夜の泊まりは、カナールドミディが地中海につながる古都ナルボンヌ。

スーパーマーケットを覗いたら、やっぱワインはロゼワインがいっぱい。

夕食はさっと済まそうと、古い城郭のを散歩しながら、何気に入ったカフェが大当たり。

地元産のロゼワインをチビチビやりながら、山盛りの新鮮なムール貝を堪能しました。