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ラングドック滞在2日目。実質は今日が初日。
今回の訪問、ラングドックワイン委員会のご招待による、現地最新状況の視察が目的。
7社のワインインポーターの代表が、一緒にラングドックAOCの産地を4日間かけて回ります。

初日は、ナルボンヌにあるラングドック委員会(CIVL)の本部でのレクチャーでスタート。

CIVLの輸出部長、クリスティーナ・モリーヌさんからラングドックワインについて勉強します。

今までは南フランスワインとして、一般的には十把ひとかげらにされてきたラングドックワインですが、現在現地では、クリュ、グランヴァン、村名AOC、地区名AOC、地区名ペイドック、ペイドックといった階層がはっきりと分かれて認識されるようになっているとのこと。
それにともなう、品質の向上も著しいようです。
もう南フランスのワインも、ただ安くて、おいしいって、そういう時代ではないようです。

なるほど、なるほど、ひとつひとつが目からうろこの世界です。
やっぱり、いろいろな変化、ムーブメントが起きているんですね。こりゃ、来てみないとわからないや。

お勉強の後は、銘醸AOCのひとつ、コルビエールに移動し、まずはコルビエール委員会のカテリーヌ委員長とランチです。

日本を出てから36時間、はじめての真っ当なお食事とワインです。
いや、これが美味しい。
ラングドックの楽しみは、食事にストレスが全くないこと。
野菜とシーフードが主体のお料理は、本当においしく、やさしい。
デザートのイチゴは特筆に値します。
ランチのあとは、テイスティング。

その前に、コルビエールの主要な産地を車でまわり、要所要所で畑のチェック。

そんなこんなで到着したシャトーシセロン。
このシャトー、実は、マイフェーヴァリットワインのヴァンサンブーケの蔵元、ドメーヌオリオルの所有するワイナリーのひとつ。

お馴染みの輸出マネージャー、エマニュエル・モンテス氏が我々ご一行を歓迎してくれました。

テイスティングルームには、8つの生産者が集まり、我々の訪問を待ち受けていました。
試飲に供されたコルビエールのワインの素晴らしさに、圧倒されます。ワインはいずれも本当に優れもの。
今回印象に残ったのは、カリニャン。
多産で、印象に残らない補助的な品種としか、評価されてこなかったブドウ品種ですが、近年メキメキと頭角を現しつつある地元品種です。

ご招待をうけた立場があるので、ワタシとしては非常に珍しく、8社すべてのブースを丁寧にまわりました。
どれも、これもすごくおいしい。
なかでも印象的だったのは、カリニャン主体のワインです。
今まではブレンド用の補助的品種の位置づけでしかなかったカリニャンですが、素晴らしいポテンシャルを持つことが判明。
特に、コルビエールの雨宮ヨシオとお父さんが手造りするDomaine Martinolle-Gasparetsは素晴らしかったです。

ピノノワールなんかと一緒みたい。
きちんとした栽培と収量制限をすると、大化け系の品種のようです。酸がいいのよ、酸が。
コルビエールをあとにナルボンヌに戻り、夜はAOCミネルヴォワ委員会の代表とディナーです。あな、いそがしや。

市内中心にあるレストラン、キュイジーヌ・カビストの素晴らしいお料理とミネルボワのマリアージュ。
え、なんでフランソワーズが、ここにいるの?
もう18年もの仕事仲間。ラングドックでワインの会社を立ち上げたのは、知っていましたけど、今日ここにいるってなにも言ってなかったじゃん。
始めからサプライズだったのね、人が悪い。

モリーユ茸をふんだんに使ったソースでいただく地鶏のソテー。あな、まさに絶品。

ミネルヴォワのワインと絶妙なマリアージュ。

これまたイチゴのデザートは、まるでお菓子の王国、夢のよう。

夢見心地のまま、ホテルに帰って、それでも根性でいま日記を書いております。
今日は、英語の日記は無理だな。
ホテルのwifiの、通信速度が大正時代くらい遅いので、ドットコムのブログの更新も遅れます。
そんなこんなで、おやすみなさい。。。
 

 
  
  
  
  
