午前中、パンゴリンのワインメーカー、ティレル・メイバーク氏と奥様のアニタさんにご案内いただき、内陸部のウエリントンとスワートソン地区へ足を伸ばしました。
もともとステレンボッシュやパール地区に比べ、大量生産型のブドウ園が多い場所ですが、近年新しい小規模ながら高品質なワイン作りを行うワイナリーが増えてきているそうです。
ウエリントンのボンテボックリッジ農園では、サファリカートに乗ってブドウ畑を視察。
隣接する自然保護区で、野生のシマウマやボンテボックを始め野生の動物を目前で見ることができました。
野生のシマウマが見えるブドウ園は、フランス・イタリア・カリフォルニアあたりでは、まだ行った事がありません。
ビジターハウスが充実しています。２００９年産の新酒が早くも販売されています。
そう南半球は半年早く新酒ができるのです。
ワインはまずまずの味わいでしたが、絞りたてのオリーブオイルは最高のできばえ。
あまり知られていませんが、南アフリカのオリーブオイルは、非常に高品質です。
で、思わず２リットルも購入。こりゃ日本にもって帰るのが大変。
ランチはスワートランドのお洒落なワインレストラン” Baa Baa Black Sheep"で。
ケープタウンから２時間あまりで到着する郊外に、最近こうしたお洒落なレストランが増えているそうです。
南アフリカのワインの品質が高まるにつれて、世界中からワインランドに観光客が訪れ、お洒落なレストランやリゾートホテルが、どんどん増えているようです。
ワールドカップもありますしね。さしずめ、東京オリンピックの前の日本といった感覚でしょうか？
南アフリカの郷土料理をインターナショナルにアレンジした感じのようです？
見た目よりもずっと、とても美味しいです。特に野菜が最高。南アフリカのスパイシーなワインが非常によくあいます。
ランチの後は、今回の訪問の最大の目的のひとつであるパンゴリンの製造委託先、ペダバーグ・ワイナリーを訪問。
パンゴリンは、元々ニールエリス・ワインズのホセと、ジューステンベルグのティレルのジョイントでスタートし、主に内陸部で買い付けたブドウを、製造能力に余裕のあるセラーのタンクを借りて仕込んでいました。
見た目よりもずっと、とても美味しいです。特に野菜が最高。南アフリカのスパイシーなワインが非常によくあいます。
ランチの後は、今回の訪問の最大の目的のひとつであるパンゴリンの製造委託先、ペダバーグ・ワイナリーを訪問。
パンゴリンは、元々ニールエリス・ワインズのホセと、ジューステンベルグのティレルのジョイントでスタートし、主に内陸部で買い付けたブドウを、製造能力に余裕のあるセラーのタンクを借りて仕込んでいました。
そこで３年前からパール地区で高い評価を受けるパードベルグ・ワイナリーを製造委託契約を結び、安定した供給を確保したというわけです。
しかしながら、ワタシは例によって、一度もこのワイナリーを訪問したことがなく、
お得意先のバイヤーから、「内藤さん、パンゴリンのワイナリーは、どういったところですか？」といった質問を受けるたび、
「南アフリカのワインは、これからもっと伸びますよ。ところで、今日は何曜日でしたっけ？」
といった風に、話をはぐらかし、今日まで何とかやってきました。
やっと念願がかなって、パンゴリンのワイナリーを訪問します。
製造責任者のアルベルタスさんに、セラーを案内いただきました。
極めて管理の行き届いた、清潔で最新の設備をもつワイナリーです。
2009年産のパンゴリンをタンクから抜き取り試飲しました。
どれもエレガントでバランスのよい素晴らしいできばえです。
ブドウ園は、栽培責任者のカリエさんに案内してもらいます。
このブドウ園では、灌漑を一切しないそうです。
冬の雨季に降った雨が地下水となり、雨の降らない夏には、地中深く伸びたブドウの根がポンプの役割で水を吸い上げます。
また地表の水分を補うために、下草を繁殖させているのだそうです。
ポンプで地表に水をあたえる灌漑による栽培よりも、ブドウがしっかりと地中の奥まで根を張るので、ブドウにパワーと複雑な味わいをもたらしてくれるとのこと。
しかも、化学肥料はもちろん、農薬もほとんど使っていないそうで、将来的には完全なオーガニックに転換するそうです。
うーん、なるほど。やっぱりパンゴリンは美味しいのには、きちんとした理由があるのですね。
ますます自信をもってパンゴリンをお勧めすることができるようになりました。
今日の料理は、ティレルの奥さん、アニタの手づくりです。
さっきまで、一緒にワイナリーを見学していたのに、いつのまにこんな豪華なディナーをセットしたのでしょう？手品みたいです。
