10月11日 
今日は山形です。
かみのやま温泉駅に降り立ちました。
訪れた先は、タケダワイナリー。
ちょうど収穫と仕込の真っ最中。
ワイナリーの一年で一番忙しい時期です。迷惑を承知で押しかけてしまいました。
ちょうどマスカットベリーAが到着し、9月に社長に就任したばかりの岸平典子さんがベルトコンベアーの入り口で厳しく選果を行っているところでした。
これが目にもとならぬ早業、ダメージのある房・粒がどんどん除かれていきます。
これはNGのブドウ、ちょっと見た目は大丈夫のようにも見えますが、高い品質を維持するために、どうしても必要な作業だそうです。
ワイナリーは極めて清潔に管理されています。世界中のワイナリーの中でも間違いなくトップクラスの清潔さですね。
忙しいなかを割いて付き合ってくれた典子さんとテースティング。
キュヴェヨシコ 1999、ピュアシャルドネ2004、シャトータケダ2001、デラウエア古酒1996。うーん素晴らしい。実に素晴らしいです。どれも本当に素晴らしいワインです。
シャトータケダ2001は典子さんがお父さんからワインメーカーを引き継いだファーストヴィンテージ。
南のカベルネを思わせる芳醇で濃厚なスタイルです。アフターが非常に長く印象的。うーん、素晴らしいです。
驚いたのは、本当に驚いたのはデラウエアの古酒。(私は毎日世界中のワインを何年も飲んでいるので、ワインを飲んでそうそうは驚かないのですが)
アイスワインと同様に果実を冷凍窄汁したのち一升瓶で瓶熟成したのだと!
なんとまあ。これがおいしい。なんとも上品なブドウの甘味がたいへんな意外性とともに開きます。
うーん、デラウエアの可能性。素晴らしい。
これは新境地です。
その後、典子さんとは久しぶりだったせいもあって、つもりにつもったワインのお話、業界のうちわのお話、やばい裏のお話が見事に開花。時間をわすれてしゃべりまくり。ワタシはすんごく楽しかったですが、典子さん、忙しいところ本当にすみませんでした、ごめんなさい。

そのあと収穫のせまったマスカットベリーAとメルローの畑を見学。
ブドウは見事に熟していました。収穫は来週18日を予定してるそうです。もう少し色が欲しいのでギリギリまでひっぱているとのこと。明日から天気が続けば最高のヴィンテージになりそうとのことでした。
 
ワイナリーを後にして、今日の宿泊は
かみのやま温泉”名月荘”。
テースティングの残りのワインを持ち込ませていただき、素晴らしいお料理との相性を堪能。
やっぱワインは料理あってのもの。タケダワインと地元料理との相性はそれはもう抜群。
また、松茸食べちゃった...。ああ、しあわせ。
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