12/20
この日記を書いているのは21日(土)の正午です。
きのうのことなのですが、どういうわけかお店で起こったことは何も覚えていません。
家に着いてから飲んだワインのことは覚えています。
家に着く以前がまったく空白です。

1本目 ヴァサールコカール ブランドブラン ¥2980
昨年のクリスマスでバカ売れしたレコルタンマニュピュラン(栽培者元詰)シャン
パーニュです。生産量が少ないため1年に一回しか入荷しません。で、やっと再入荷
しました。クリスマスに間に合いました。17の畑にしか認められていないグランク
リュ格付シュイイ産のシャルドネ100%のブランドブランです。昨年同様きめの細か
なクリームを思わせる泡はそのままで、全体に香り、味わい共に濃くなっているよう
に感じます。ポンと抜栓しただけで部屋中にシャンパーニュの華やかな香りが広がり
ます。強く酸味を感じますが、それ以上に支配する厚みのある果実の風味が次元の高
いところで絶妙なバランスをとります。高いシャンパーニュの味がします。(実際ド
ンペリニヨンに代表されるプレステージシャンパーニュでもグランクリュのブドウを
100%使用しているものはそう多くはないのです。)
これ、生産者から直接購入しているためこの値段。感謝です。
2本目 フランソワ ラディ ブルゴーニュ コート ドーセール 2000 ¥1280 新入荷
シャブリの西南に隣接するイランシー産の赤ワイン。12世紀にはコートドールを凌
ぐほどの評価を受けた産地ですが、現在は生産量が少なく現地以外では滅多にみかけ
ない珍しいブルゴーニュワインです。AOCではセザール種というブドウを使用する
こともできますが、これは100%ピノノワール。非常に繊細な風味のワインでサンプ
ルを試飲(2002年3月4日の日記参照)したときは船旅に耐えられるか心配だっ
たのですが、ワイナリーの情熱に負けて仕入れたイワクつき。でも、全く大丈夫でし
た。半年経って船旅を経験して、かえっておいしくなったように感じます。根性のあ
るブドウをしっかり仕込んだ証拠です。色は薄いし、味わいも軽めなんですが、芯の
しっかりとしたなめらかな味わい。薄っぺらな水っぽいワインとは正反対、やわらか
くやさしくおいしい赤ワインです。肉体的にも精神的にも疲労困ぱいした状態にぴっ
たりの癒し系ワインです。あっというまにボトルアップ。
3本目 シャトー マリス 2000 ¥980
きのうの飲み残し。(推定) やっぱマリスはうまいです。こりゃいける。