９／２９

本日横浜のホテルサンポートにて、南アフリカ ＣＷＧオークションワインの
プレテースティングとディナーパーティーを開催しました。
Ｃ.Ｗ.Ｇ.は厳格に選ばれた南アフリカのトップ醸造家３５名で構成される組織です。
１９８５年から毎年一度、一般に市販される樽とは別に彼等の技術と名誉をかけて
仕込んだキュヴェをブラインドテースティングにかけて上位約３０アイテムのみを
オークションにかけています。
日本酒で杜氏が蔵の名誉をかけて鑑評会用に特別に仕込む大吟醸と同じです。
多くても３樽９００本程度の稀少な仕込で中には３００本のみの仕込みなんてのも
珍しくありません。プレテースティングは香港、デンマーク、スイス、オランダ
でも開催されたそうです。今年は日本が一番最後。
オークションは来月初めに南アフリカで行われます。２００２年は３５アイテムが
選ばれたそうですが、横浜にはそのうち３１アイテムが届きました。
さて午後一時の開始早々会場は大盛況

１００名を超える入場者。
南アフリカからやってきた二人の醸造家も今日はリラックスエプロンでがんばります。

で、なんと１００ロット以上の入札申し込みがありました。うれしいです。

一方別会場では、ディナーの準備が着々とすすみます。

司会進行は共催のエージング倶楽部の山上ソムリエ。

実際にワインを造った醸造家の話を聞きながら飲むワインはまた格別です。

ホセもいつになく力の入ったお話。


お料理
マグロのカルパッチョ
サーモンと車海老のソテーアメリケーヌ
とろけるようなローストビーフ
デザートはクリームブリュレと秋の果物　チーズ
もとってもおいしくてディナーは和やかに和気あいあいと進みます。
お約束の抽選会で盛り上がり。

なぜかベベチの写真は全部ピンぼけ。

当選者のみなさん、ごめんなさい。

いやあ、すごーく盛り上がりました。
とっても楽しかったのですが８０名の着席ディナーパーティーを進行するのは疲れますね。
がらにもなく緊張してしまいました。長い一日でした。


ディナーで飲んだワイン。
ヴィリエラ ブリュット テン （メソッド キャップ クラシック）
VILLIERA BRUT TEN (METHODE CAP CLASSIQUE)
ステレンボッシュの北、パール地区に１９９１年に設立された近年非常に高い評価を得る
家族経営のワイナリー。
南アフリカでメソッド・キャップ・クラシック と呼ばれるシャンパン方式による
スパークリングワインでは第一の造り手。
１９９１年収穫のピノノワール65％ シャルドネ35％を使用。総生産量 １２６０本
ニールエリス エニグマ 2001
NEIL ELLIS AENIGMA 2001
ニールエリスは南アフリカで最も尊敬されている醸造家の一人。
彼に育てられた南アフリカの醸造家は数多い。エルギンやダーリンなど今注目されている
新しい産地に最初に目をつけたのもこのワイナリー。
グローエンクルーフとヨンカーシュクの自社ブドウ園から最高のブドウを収穫し
フレンチオークの新樽100％で発酵と熟成を行った。
これはＣＷＧの研究試飲用に特別に醸造された非売品。 総生産量 ３００本
ニールエリス シャルドネ エルギン 2000
NEIL ELLIS CHARDONNAY ＥＬＧＩＮ2000
ニールエリスの新しい葡萄園で限定生産する希少価値の高いシャルドネ。
エルギンはステレンボッシュの南東に位置する海沿いの新しい産地。
南アフリカで最も気温の低い清涼な気候が生み出すシャルドネは繊細でエレガント。
あわせて複雑で豊かな果実味も印象的です。フレンチオーク樽で12ヶ月熟成。
総生産量 6000本
ニールエリス シラー オークション リザーヴ
NEIL ELLIS SHIRAZ RESERVE 1998
２０００年のCWGオークションで第３番目に高い値段で落札されたワイン。
ヨンカーシュクの自社畑で収穫された最良のシラーを100％使用し、フレンチオーク
の新樽80％、アメリカンオークの新樽20％で１４ヶ月貯蔵した。
ニールエリスの通常商品のシラー１９９８年は２０００年の南アフリカ航空主催の
コンテストでベスト赤ワインに選出されている。
総生産量は７８０本のうち２０００年のオークションで６００本を販売し、現在庫
は極わずかしか残っていません。
ハイデンヴァレー ピノタージュ リザーヴ
HIDDEN VALLEY PINOTAGE RESERVE 1998
グレンジハーストワイナリーの醸造家のジェレミー・ウォーカーが造る年産８００ケース
あまりのマイクロワイナリー。ピノタージュのスペシャリスト・ワイナリーとして極めて
高い評価を得ている。
オークションワインは専用の単一畑からジェレミーが全くの手造りで醸造したこだわりの
キュヴェ。樹齢３１年のピノタージュ（86％）とカベルネソーヴィニヨン（14％）を
新樽（フレンチオーク80％、アメリカンオーク20％）で１７ヶ月貯蔵後、瓶つめされた。
総生産量１３８０本
グレンジハースト カベルネソーヴィニヨン リザーヴ
GRANGEHURST CABERNET SAUVIGNON RESERVE 1995
醸造家のジェレミー・ウォーカーが自宅にあったスカッシュコートを潰して建てた
ガレージワイナリー。１０年経たずに赤ワインの醸造家として名声を確立。
テニスコートからゲストハウスと次々に改装してワイナリーを拡張中。
南アフリカの銘醸ワインとしては極めて貴重なオールドヴィンテージとも言うべき
１９９５年もの。カベルメソーヴィニヨン93％、メルロー7％ 熟成はフレンチオーク樽
で２６ヶ月。総生産量９００本のうち７０８本は１９９７年のオークションで完売。
極めて稀少なストックです。
ジェイピー ブレデル ヴィンテージ ポート
JP BREDELL VINTAGE PORT 1999
ＪＰブレデルはステレンボッシュにある南アフリカで随一の”ヴィンテージ ポート”を生産する
ワイナリー。かつてのＫＷＶのトップポートの多くはこのワイナリーで契約生産されたもの。
ポート用品種のティンタバロッカ種60％、トゥリガナショナル種15％、
トゥリガフランセーザ種15％、ソーザン種10％から濃厚で芳醇な洗練された甘味をもつ
ポートワインに仕上げている。アルコール度数19.5％ 総生産量６６０本