11月12日のペログビ日記<特別変!> NON <特別編>

一ヶ月ほど前に紛れ込んできたハガキ


なになに..オーパスワン20周年、
ふーん、まっ、行ってみるかとボジョレーヌーヴォーが着いたの着かないの騒ぎのなかで
新宿パークハイアットに行きました。

で、テースティング会場に入ってビックリ

なんとテーブルに並ぶワイングラスの数

ひとり20個のセッティング
なんっと! ファーストヴィンテージの1979年から最新リリースの1998年までの
オーパスワン・ヴァーティカルテースティングの始まりです

壇上には

ムートンロートシルトのオーナーのバロンヌ・フィリピーヌ・ド・ロートシルト
ロバートモンダヴィの次男で醸造責任者ティム・モンダヴィ
ムートンロートシルトの醸造責任者パトリック・レオン
という”まんだむ”な顔ぶれです
招待者の顔ぶれもワインVIPな有名人ばかりです
でも、これを全部テースティングする心の準備が出来ていません

でも頑張ろう!
で、試飲結果の一言コメントです

1979 強い芳香。熟成のニュアンス。インパクト強い。典型的な熟成した優れたカベルネ。

1980 焦点の絞り込まれた香り。1979に比べるとソフト。まろやか。

1981 強い熟成のニュアンス。凝縮感。キメの細やかさ。バランスのよい熟成。

1982 香りが柔らか。味わいは軽めだがタンニンを強く感じる。

1983 柔らかなエレガントなスタイル。
   歴代オーパスワンのなかでカベルネ使用比率が一番低い(80%)そうです。

1984 熟した果実のニュアンス。バランスのよい、まろやかなスタイル。

1985 濃く強い芳香。ヴォリューム感のあるアフターの長いスタイル。
   収穫開始が最も早かったヴィンテージ。

1986 やや軽めながらシャープなニュアンス。豊かな酸とたっぷりとしたタンニン。

1987 まとまりのよい複雑なニュアンス。甘味とバランスのよさ。ミネラルと土を感じる。

1988 タールと黒砂糖のニュアンス。ジャムを思わせる熟した果実。力強い。

1989 ハーブの香り。繊細、熟成の早さを感じる。エレガントなタンニン。

1990 重めの香り。歯茎にくる強いタンニン。凝縮したニュアンス強い。

1991 新ワイナリー完成の年。深く、強いインパクトのある香り。
   凝縮、質の良いタンニン。リッチ、複雑、まろやか。

1992 若い、エレガント、複雑で、強い味わい。全体に味わいが閉じている。

1993 華やかで繊細な香り。軽めだがタンニンは強く感じる。

1994 ミントを感じる。鉄、血、チョコレート、複雑、甘味、繊細さ。強く、心地よく、長く伸びるアフター。
   卓越した味わい。

1995 オイリー、バニラ、強い味わい。コーヒー、ナッツ。他のヴィンテージに比べると異なる印象。

1996 花びらのような華やかな香り。甘く、フルーティー。まろやかさ、バランスのよさ。

1997 おだやか。バランスのよさ。フルーティーで複雑。リキュールのニュアンス。

1998 若い。甘い香り。シュガー、ミント、繊細でエレガント。


ふう。こうして書いてても疲れますね。あとでコメント読み返して思ったんですが、カリフォルニアの最高の他のカベルネを試飲するときによく使うバニラ、ナッツ、焦げた、カカオ、ペッパー、チョコレートといったテースティング用語がほとんど出てきません。興味深い結果ですね。
ティムの一番すきなヴィンテージは1991年、パトリックは1994年とのことでした。
ちなみに私が特にいいと思ったヴィンテージは 1979、1981、1985、1988、1991、1994でした。

講義終了後、話し合うティムとパトリック

彼らにとっても貴重なテースティングだったとみえて
しばらく話し込んでました。

で、会場をダイニングに移して

どこかで見たことのある人がいます

豪華なお食事
マグナムサイズのオーパスワンを3種類、ブラインドで飲みました

私の答えは 1994、1985、1979の順
正解は1994、1991、1985でした
うーん、そうか。1991か。なるほど
正解者は6名。うらやましい、1985年のマグナムをご褒美にもらってました。

素晴らしい会でした。貴重な記念撮影

バリンヌ・フィリピーヌ・ド・ロートシルトさん


ティム・モンダヴィさん

店に帰ったらボジョレーヌーヴォーの物流が混乱中
深夜まで奮闘
で、夜だけ休肝日になりました 半休肝日