8月30日のペログビ

8/30

本日大魔女様二日酔い、ワタシもややダメージが残るため1本だけにしよう。

1本目
 ドメーヌ バイヨ 1998 サンプル試飲 売るとしたら1000円くらい
南フランス・コルビエールから届いたサンプルです。このエリアで非常に高い評価を受けるワイン。小さな造り手でこれ年産8000本のみですって。なになに? ミシュラン三ツ星のアランデュカスとラセーヌのワインリストに入ってるって、おお、ながしま。どれどれ、おおおおおおー!! ななんとなんと
ブショネです。それもかなり濃厚なブショネ。カビくさくってカビくさくって、とても飲めましぇん。だめだこりゃ。きっといいワインだと思うのですが...。

2本目
 ドメーヌ エメ 1999 サンプル試飲 売るとしたら 890円
気を取り直してもう一本、これも南フランス・ミネルヴォワからのサンプルです。ここも家族だけでやってる3000ケース規模の小さな生産者とのこと。へえー、メルロー100%なんだ、これ。どれどれ、あれ?またブショネ? いやちがいますね。ブショネのワインのあとに飲むワインって、どうしても前のボトルのイヤな味わいを引きずってしまい実際は健全なボトルでもブショネと思ってしまうことがあるようです。特に若いソムリエさんのようなプロの人に多いようです。たまにお客様から種類の異なる複数本のブショネのクレームを受けることがありますが、調べてみると1本は確かにブショネですが、あとのワインは健全であることがほとんどです。
今日は博多からおいしい明太子が届いており、このワインかわいそうに、二日酔い、激辛明太子、アフターブショネの三重苦の状況下でのテイスティングです。最初、結構1999年にしては熟成感が強いと思ったものの、なんともいえぬ深い味わいが現れます。果実の風味が抑えられていて、滋味のような渋味を感じます。いまどき珍しい田舎風ワイン、これ好きです。好みは分かれると思いますが、飲み手にこびず、不器用ながらしっかりと丁寧に造ったワインだと思います。あっ、ひとりで一本のんじゃった...。

※ブショネ
コルク臭ともいう。コルクに付着したカビや汚れが原因でワインに異臭がついてしまった不良品のこと。

” ゆく夏を おしみて今宵 ブショネかな ” 大魔王