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1本目
 チェスコン ピノ ヴェネッツァ 1999 980円 新入荷
枝つきボトルでおなじみのイタリア・ヴェネト州の気鋭のワイナリー、プロフェッサー・チェスコンから新しい白ワインが入荷しました。
ピノヴェネッツアは「ヴェネトのブドウ」という意味でブドウ品種ではありません。ピノブランとピノグリージョのブレンドだそうです。穏やかな酸味、辛口ワインですが、メロンや洋ナシのような甘いフルーツのニュアンスがたっぷりあがります。味わいはしっかりとした濃度があり、飲み応えもあります。おいしい!ワインを飲みなれてない人のにもお勧めしやすいタイプです。

2本目
 チェスコン ラボッソ リゼルヴァ 1998 1280円 新入荷
同じくおなじみ枝つきワイン、プロフェッサー・チェスコンの最上級シリーズが登場しました。このワイナリーのオーナーはプロフェッサーの名のごとく醸造学の教授です。ラボッソはヴェネトの地ブドウですがずうと忘れられていた品種で、この造り手が復活させた珍しいものです。
メルローに似た果実の風味が特徴です。980円のスタンダードものは当店の大ヒット商品。で、こちらはバリック(オークの小樽)を100%用いた長期貯蔵タイプ。おお!なるほど ” 樽 樽 ” した風味がたっぷりとあがります。なんか、イタリアっぽくありません。ボルドーの高級ワインの香りです。高いワインの臭いってヤツね、間違いなく。ブラインドだったらわかんないだろうなあ...。
だいたいラボッソなんて品種、どんな本みたって書いてないです。味わいは、酸味が出る分、北イタリアらしいニュアンスですが、キメの細やかで複雑、芳醇なスタイルです。ふふふ、これ限定醸造で一年に一度しか入荷しないから、まんだむは付けないでおこっと。大事に大事に売ろうっと。店に並べないでバックヤードに隠
しとこうかな...(ウソ)。


邦ちゃんの質問箱コーナー

港区の I さんより質問です。

私、常日頃、内藤さんのおすすめを中心に銘柄選択している従順な子羊(?)でございます。
本日購入したテラヴィティスもたいへんおいしゅうございました。 そこで質問です。上記のテラヴィティスやペスキエのラベルに”Non Filtre” とあり
ますが、フィルター濾過しているものといないものとの違いって具体的にはどういうところに現れるのですか?お教えください。


フィルターの目的は、ワイン成分中の不純物を除去しワインの品質を安定させることにあります。ミクロフィルターを使えば微生物までろ過することが可能なので
SO2の添加を抑えることもできますし、貯酒管理が楽になる分醸造コストを下げることが可能になります。
しかしワインをろ過することによって味わいの成分まで除去されてしまい、腑抜けた味のワインになってしまうこともあります。
一方ノンフィルターのワインを造るには、ブドウを清潔な状態に保ち、醸造タンク内でワインのオリ引きを丁寧に行わなければなりません。しかし最近はノンフィルターのワインの方がイメージがよく、売れ行きが良いことから、ワイナリーによってはブドウに農薬を大量に使用し、また醸造タンク内や瓶詰め時にSO2の添加を大量に行いながらノンフィルターを売り物にしているところもあります。
こんなのはイヤですよね。で、
テラヴィティスの場合は農薬もSO2を使用しないノンフィルターであるところがポイントです。普通に考えればとてもリスキーなんですが、だから到着するまでとても心配だったんですが、でも、これおいしい。当たり前のことですが、おいしいってことが一番大切ですよね。

あら、きょうは真面目モードなお答えね。とってもタメになるわ...