邦ちゃんのミニワイン講座

暑くなってきましたね。高温はワインの敵、いやあな季節になってきました。でもね、よく誤解されてますが、ワインは30度くらいの温度で1週間や2週間で急にダメになるものではないんです。
ただね、ボトルの液漏れの恐れは強いです。特に乗用車の室内など炎天下では60度を超える状況はやばいです。たいていのワインは吹きこぼれます。コルクとワインの液面の間の空気が熱で膨張して、ちょうど水鉄砲のようにワインをむりやり押し出すんです。液漏れのワインは商品価値は下がりますが、それ自体でもう飲めないということはありません。涼しいところで2−3日休ませてから飲めば問題ありません。
オリのあるような古いワインはもう少し長く休ませた方がいいかもしれません。ただし、長期熟成をもくろんだワインであれば、液漏れはやっぱり不都合でしょう。コルクとボトルの間にワインの通り道がいったんできたと考えられますので、そこから空気の出入りが心配されるのです。
たとえば10年以上といった熟成ではリスクが大きくなります。ま、一年くらいは平気。手持ちのワインが吹いちゃったらあきらめてなるべく早めに飲むことです。
液漏れのワインを買うときには注意しましょう。信頼できるワインショップなら、きっと品質確認の上で販売してるからまず大丈夫ですが、なかには2年や3年も常温で放置されたような売れ残りワインを売り場で見かけることもあります。
長期にわたる熱を加えたワインは熟成が極端にすすみ、なかには酸化しちゃったものもありますよ。ご注意。


6/27
ヤギの小山田さんが無事帰国。やっとこさ昨日から店に復帰のため ワタシ11日ぶりにお休み。でも、あれやこれやで一日が終わりました。全然ゆっくり出来なかった。今週の金曜日から「小山田秀一のボルドー写真館」をアップします。お楽しみに。

1本目
 マルキドボーラン ソーヴィニヨンブラン 2000 ¥590
料理用におととい抜いたボトル、ちょっとだけ料理に使ってそのまま冷蔵庫に入れといたヤツ。味は全然OKです。いつものようにとてもおいしい。

2本目
 ドメーヌ サントープラ フィトー 1998 ¥980
フィトーは南フランスでも、濃厚な赤ワインを産出するエリア。うん、これも濃厚なスタイルです。でもね、あんましスパイシーな感じがなくて飲みやすい。納戸のラックにそのまま入れといたので、最初温度が高めで味がぼやけてましたが、冷蔵庫で30分も冷やしたらシャキッとおいしくなりました。