4/20
お店の事務室でオーストラリアにワインの積み込み指示をしていたら、話題沸騰の魔法の注ぎ口をくださったH氏からきょうもお呼び出し。なぜか息を切らしたH氏、「大魔王様、次なる貢物でございます。」と怪しげな物体?? ロイヤルコペンハーゲン製の変な棒。あ、あ、怪しい、超怪しい!

「なんですか、これ?」と尋ねるとH氏曰く、「ココを押すとほら、さきっぽから空気がでるでしょ。(シュポシュポと丸い部分を押すH氏、怪しい、超怪しい...)これでワインに空気を注入するとワインが開くんですよ。」 「な、な、なんだとー!!!???」 「例の注ぎ口が発売されるまでデンマークでは、このポンプがすごく売れていたんですが、あれのおかげで今は全然売れてないんです。」
んんんー、なぜかデンマークにやたら詳しいH氏。ありがたく頂戴しました。ロイコペってこんな変なもの作ってるんだ??

1本目 きょうはおなじみ、コートドサンモン ベルジュル ブラン 1998 ¥790
4/17に飲んだトラディショナルの上級版。トラディションはステンレスタンクのみの貯蔵ですが、こちらはバリック(ボルドー地方で使用するフレンチオーク製の小樽のこと)で貯蔵してます。その分、複雑味があります。はじめは素直な果実味ときれいな柑橘系の酸、あとからは控えめなバニラの風味とメロンを思わせる果肉のたっぷりとした果物の風味、良質なブルゴーニュを思わせるニュアンスです。毎日飲み用としては¥790と値段は高め(?)ですが、その価値は百二十分にあるお買い得ワインです。マルソーにあきた時、もちょっと良いワインが飲みたい時にはぜひお試しください。

2本目 スコッチマンズヒル ピノノワール 2000 サンプル試飲 売るとしたら¥3000くらい
3/2に感動したオーストラリアワインです。ちなみに、3/2の白もコートドサンモン ベルジュルブランだ、偶然だ!
で、3/2にこのオーストラリアワインにとっても感動して注文したんです。150ケース。バックナンバー3月参照してください。出荷準備ができたって連絡があり、念のためもう一度インボイス(船積みの送り状)確認したら、なんとヴィンテージが2000年になっています。3/2に飲んだのは1999年、あわてて連絡すると 「1999年はもう在庫ナシ、2000年も良い出来だから大丈夫。」とのお返事。んな、あーた、いいかげんな、いっくら小さなワイナリーっていったって。初めてのお取引はいつも油断できません。最初が肝心、あわててゴネて出荷をとめて航空便で見本を取り寄せました。で、ゴクゴク。あああ、おいしい。OK,OK。たしかに良い出来です。よかったー。まだ若いけど素晴らしいピノです。こりゃあ、いいわ、すごいすごい、まだ若いけど....ん? まだ若い? まだ若い? じゃーん、どれどれ、じゃ、仕方がないので試して見ましょうか、やれやれ。

グラスA そのままただ注いだピノ。 グラスB 魔法の注ぎ口で注いだピノ。グラスC ロイコペ棒でシュポシュポしたピノ。 このシュポシュポとてもイヤです。シュポシュポすると泡がぶくぶくでます。見るからにまずそう。で、味わいはというと、やはり、グラスBとCは明らかにワインに変化がみられました。とがったツーンとした味わいの角がとれて丸いソフトな味わいに変化してます。Aとは明らかに違います。BとCはというと、こちらは違いがわかりません。ってことは同じような効果があるってことですね。だったら魔法の注ぎ口のほうが絶対いいなあ。スマートだし、簡単だし、おしゃれだ!シュポシュポは試してみるとわかりますが結構情けないトホホなのもがあります。アンタそこまでやるか?って感じ。デンマークでシュポシュポ売れなくなったのが良く理解できます。 肝心のオーストラリアのピノですが、同じワイナリーのカベルネやシャルドネやセカンドワインといっしょに1コンテナにして来週メルボルンを出港します。6月はじめには店頭に並ぶ予定です。これは是非是非ご期待ください。