4/19 カリフォルニアワイン日記
1本目
グラスマウンテン シャルドネ 1998 ¥1580
いやあ、久しぶりに飲みます。グラスマウンテン。メルシャンがナパに所有する評価の高いワイナリー、マーカムのセカンドワインです。むかし、これが好きでよく飲みました。葉山にある海がよくみえる某レストランでもよく飲みました。いやあ、久しぶりだけどおいしい。シュルリー製法(オリといっしょにワインを貯蔵する)独特の酵母の香りが最初ちょっと気になりますが、すぐに馴染みます。トロリとしたカリフォルニアのニュアンスはそのまま、加えて非常に気持ちのよい酸味が印象的。うーん、まんだむ。これは好みです。でも、ちょっと若いかなあ。で、思い出しました。
魔法の注ぎ口。魔法の注ぎ口屋さんからは別にリベートとかもらってません、念のため(笑)。白にも有効でしょうか?グラスをふたつ並べて実験です。んんんん...。あっ、やっぱり違います。赤ワインほどドラスティックではありませんが、しっかり開いてきます。とがった酸味と若い樽香が軟らかくなります。アチャー、おいしい!今月のカリフォルニア白のなかでは最短時間でボトムアップ!
クニちゃんのミニワイン講座
魔法の注ぎ口関連のお問い合わせのメールを多数頂戴しています。まとめてこの場をお借りしてお答えします。まずワインが開くとはどういうことですか?との質問です。開栓直後のワインは香りが弱いことがよくあります。また、充分に熟成していない若いワインの場合、樽香や果実香やアルコール臭や風味がひとつひとつバラバラで香り・味わいが好ましくないことがあります。こういった状態を「ワインが閉じた」状態といいます。こういった状態のワインが、空気に触れる酸化作用等により香りや味わいが向上することを「ワインが開く」といいます。早い時間に抜栓したり、デカンタに移し変えたり、グラスをグルグル回すのは多くの場合「閉じたワイン」を開くための作業です。また、私の場合、目上の人からご馳走になったワインが明らかにおいしくなかった時や、お得意先のレストランで出されたワインが明らかにおいしくなかったときなどにも、「まずいですね!いやあ最低だ!」というわけにはいかないので、「このワインまだ、閉じてますね。」などということがあります。さらに、ほんとは同じ味なのに、だんだん酔っ払ってきて、味がわかんなくなってきて、最初はおいしくないと思ったワインが、おいしくなったように思うこともあるようです。この場合は、「ワインが開いた」のではなく「人間が開いた」というべきなのですが、飲んでる本人には「ワインが開いた」のか「人間が開いた」のかは永遠の謎といえましょう。
魔法の注ぎ口はやはりデンマーク製でした。日本では通信販売のカタログで8000円で売っていたとの情報をいただきました。とある貿易会社から未発売だが在庫があるとのご連絡をいただきました。これから検討するのですが、店頭価格5000円弱程度で販売できる模様です。これって高いでしょうか?安いでしょうか?私にはわかりませんが、もし当店に入荷するようでしたら、後日ペログビでご案内いたしますね。 |
2本目
テラ・ノストラ コルシカ 1998 ¥980
今月の私のスタッフお勧めです。そちらも参照してください。ナポレオン・ボナパルト流刑の地、コルシカ島より新入荷。コルシカなんていうとキワモノみたいに思われるかもしれませんが、こいつは1000円ワインとして極めて良質です。ブドウ品種はニエルッチュウとか書いてありますが、これイタリアのサンジョベーゼに同じです。きれいな酸味、穏やかな口当たり、最初はふーんって感じなんですがで、飲むほどに飲むほどに心地よく、だんだん開いてくるのです。え?どっちがかって、ワインか、人間かって?
だから言ってるでしょ。永遠に謎なんだわ、これは。この状態では。このワインは抜栓直後から口当たりがよかったので、魔法の注ぎ口使おうとは思わなかったけど、コレこんどまた飲むときは試してみますね、はい。
|