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本当にあった恐ろしい体験 ペログビ版
本日は休肝日。
今日、私は、身の毛もよだつような恐ろしい体験をしました。
恐ろしすぎて、ここに書くこともはばまれますが、
ままなかさんに対抗してお知らせ
したいと思います。

 ・・・今夜もまた暑い夜でした。布団についたものの、暑さと、サッカーの興奮と、
アルコールを飲んでいないせいもあってか、なかなか寝付けずにおりました。
しかし気付かぬうちに、ウトウトとしていたのでしょうか?  ふと右腕の真中あた
りに、違和感を覚え目が覚めました。うっ、なにか腕に触るものがあります。
さわさわと、動くではありませんか!
はじめは気のせいかとも思いました。しかし間違いなくさわさわと動きます。寝ぼけ
たアタマもだんだん正気にもどってきます。
「な、な、なんだ、いったい。
  何がいるんだ?またもや、アル中の禁断症状か!?」

と、思い起き上がってみると、月夜に浮かぶ右手に、ゴキブリ。
「ぎゃああああああああ!」
と叫ぶとゴキちゃんは、わたしの毛布にもぐりこみました。います! 確実にこの毛
布の中にいます! いったいどうしたことでしょう。またも、ゴキちゃんに体を這わ
れてはたまりません。ましてや、今後の展開の中でゴキちゃんが飛んだりしたら、さ
すがの私も気を失うかもしれません。あすからお店は全品8%OFFのセールです。
ここで、私が倒れるわけにはいきません。私は意を決し、毛布をさっとめくりました。
どっかに行っててくれていればありがたい! 嗚呼、 しかあっし! ゴキちゃんは未
だ健在。おお、ゴキちゃんは私の布団の上を這いまわります。私は枕で応戦します。
「ぎゃあああああああ!」
ゴキちゃんは、押入れのすみに逃げ出し、どういう訳か、そのままたたずんでいます。
近くに新聞紙がありました。手早く私は新聞紙を丸め、そう、まるで中村俊輔のよう
に集中力を高めます。私は、私の期待を一身に背負ってゴキちゃんのいるゴールを凝
視します。
「いまだ!」
右からクロスに放物線を描きながら、私のフリー新聞紙が唸りをあげます。
「ああああ、おしい!」
わずかに右です。ゴキちゃんは、そのまま、ゴールポスト脇をすり抜け、押入れの奥
底へと姿を消しました....。
わたしの右腕には、いまだ、ゴキちゃんのさわさわした感触が残ります。その後も、
ゴキちゃんが再び反撃に出て、左クロスからの中央突破で、顔の上をとおるのではな
いか?  右クロスは詰めが甘いぞ! 自由にさせてはダメなんだ。とか、わけのわか
らぬ恐怖がよぎり、まんじりともせぬ夜を過ごしました。
なんという恐ろしい夜だったのでしょうか?
明日に続く.... いや、もうイヤ! 続かなくていい!  明日、薬屋さんに行って
ゴキブリホイホイとゴキブリジェットを買ってきます。
  え、ホウ酸がいいんだって?  なに?  ベンジンがきくって?