10/11
毎日お掃除をしてて気付いたのですが、ガラス窓枠の汚れが少なくなったようです。白いタオルの汚れかたが変わりました。
店は外堀通りに面してますので、今までディーゼルエンジンの粉塵を鬼のように浴びていたのですね。ディーゼル規制10日
にして早くも効果が現れているようです。この件に関しては石原さん正解。

1本目 メルシャン 新鶴シャルドネ 2002 ¥2280 新入荷

待望のメルシャンの”鬼っこ” 新鶴シャルドネの2002年ヴィンテージが
入荷しました。新鶴は福島県の会津地方にある小さな村です。
メルシャンはここで、ずうっと以前からブレンド用のシャルドネを栽培
していましたが、ま、品質的には決して褒められたものではありません
でした。社内的にもう栽培やめようかとの意見もでるなかで、担当した
のが新入社員の勝野さん。彼は福島県出身ということもあり、なんとか
この畑でいいシャルドネを作りたいって頑張っちゃったんです。
ま、新入社員だからこそできたのかもしれませんね。ぼくもむかーしメ
ルシャンの新入社員で青森県の下北半島を担当したときは頑張っちゃい
ました。”ままなか夫人”のむつ市はもちろん、大間町、大畑町、六ヶ所
村、恐山 などの酒屋さんや食堂をメルシャン製品で埋め尽くした(?)
覚えがあります。
彼は、会津地方の大きなブドウ栽培の問題点が多雨にあると知ると、な
んとブドウの樹に全てに傘をかけてしまったんです。カサ懸すればいい
んじゃないかと、考える人はたくさんいるのですが、実際に実行する人
は稀ですね。だってスゲー重労働かつ、報われるとは限らないお仕事で
す。しかし、そしたら、まあ、なんとブドウの糖度が上がってかつ酸度
も充分。日本のシャルドネとは思えないようなパワフルなワインが出来
ちゃったんです。
降水量の多さを除けば、会津地方は春は遅霜も少なく、夏は暑く、秋は
寒暖の差が大きく、ブドウの栽培に適していたのです。
まえおきが長くなりましたが、2002年は今日初めて飲みます。2001年は美味しかったです...が、どれどれ。
ほおー、やっぱしおいしいじゃないですか! わかりやすい果実味主体の味わい。酸味は控えめですが、かえってそこが
日本のワインらしいかもしれません。
新樽のニュアンスは穏やか。たいへんにクチあたりのよい素直なおいしいワインですね。あっというまにボトムアップ。
わたし、これ、好きです。生産量は約2000本。うちの入荷は120本です。興味のあるかたはお早目にどんぞ。
2本目 謎のコートデュローヌヴィラージュ 2002 サンプル試飲 画像なし
代わりの画像(↓)はアフリカで買ってきたボトルキャップです。(濱中さんではありません 念のため)
これ、亜硫酸無添加のビオワインです。ビオワインらしいビオ臭がたっぷりあがります。よいワインですが、一部の”ビ
オワイン教信徒”以外からはクレームでしょうね。私は隠れ”ビオワイン教信徒”ですが、へーきで踏絵を踏んでから、陰
ではお祈りができる強い精神力をもった便利なタイプなので、これは買いません。
そうはいっても、やっぱ恐れ多いので、画像は濱中さん、じゃ、なかった、アフリカのボトルキャップでお許し下さい。
ちなみに私、このワイン好きです。おいしく1本ボトムアップでした。

PS : ビオ臭ってなんですか?って質問のメールがたくさん来そうなのでお答えします。SO2を使わないワインに見
られる酵母由来の還元臭だと思います。独特な普通の人には不快と感じるであろう香りです。
カメムシを間違ってかじったような香りと表現するのは、必ずしも適切とは思いませんが、ま、そんなようなにおいで
すね。よ−く注意深く探すと、うちの無添加ワインのテラヴィティスにもありますよ。
これは普通の人は逆に気付かないと思いますが。