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今日は今回のツアーのハイライト。
カーヴドリラックス・オリジナルワインのパンゴリンの葡萄園を訪問します。
まずはパートナーのジューステンベルグ・ワイナリーへ。
パンゴリンは、ホセとジューステンベルグのティレルが
カーヴドリラックスのために複数の葡萄園から良質な葡萄を買い付けて
仕込んでいます。
パンゴリンを仕込むセラーは現在は借り物です。
オーナーが事故で42歳の若さで亡くなってしまい使用していなかったセラーを
借りているのだそうです。
とても良い葡萄園とセラーです。
パンゴリンがたくさん売れるようになったら買い付けるつもりだそうです。
タンクから樽から2003年のヴィンテージのパンゴリンのたまごを試飲。
とても素晴らしい品質に大満足です。

ランチはフランシュクという300年前に宗教革命でフランスを追われた
ユグノー教徒が開墾したフランス村。
現在は素晴らしい景色の中にフランス風のお洒落なお店が並ぶケープ随一の観光地です。
訪問したレストランは3年前にも来たことのあるル・プティ・フェルムというオーベルジュ。
自家製のワインでおもてなしをするこの街一番の人気レストランだそうです。
おいしいワイン
と食事に大満足。


さて、午後は険しい山越えでウスターという内陸部へ足を伸ばします。
ものすごい景色に絶句。
とても日本とは、いや地球とは思えません。
と、突然パトカーに車を止められました。
検問かと思ったのですが、なんとテレビCMの撮影だそうです。
プジョーの新車の宣伝フィルムの撮影で、我々の目の前には突如撮影用のヘリコプターが登場。
プジョーがキックターンで崖っぷちを急加速。みるみる小さくなっています。
まるで007の映画の中に入り込んだような気持ちになりました。

さてさて壮大な景色に圧倒されながら、1時間半ほどかけて、パンゴリンの葡萄の半分近くを
供給してくれているステティン農場へ到着。
総敷地面積3000ヘクタールってどれくらいの広さでしょうか?見当もつかない広さです。
オーナーのひとりヨハネスさんが広大な葡萄園を案内してくれました。
葡萄はちょうど芽吹いたところ。
こんな小さな芽でもすでに小さな葡萄の房がついています。
葡萄園では栽培担当のスタッフが作業中。
驚くほどに1本1本の葡萄の樹はとても丁寧に管理されています。
このあたりの内陸部ではアパルトヘイト時代のワイン専売制の名残で、こんな良い葡萄でも
つい最近までは全て国家に驚くほどの安値で売却するしかなかったそうです。
パンゴリンのおかげで葡萄が高く売れるようになり、しかも地球の裏側の日本の人たちに
楽しんでもらえるようになったと、とても喜んでくれました。
パンゴリンの葡萄は安いワインを造るためにコストを下げて機械化された葡萄園で大量に
収穫される葡萄とはまったく異なりました。1本1本丁寧に手塩にかけて栽培され収穫されて
いました。どうりでおいしいワインになるはずです。すごく嬉しいです。
ちなみにこの葡萄園にきた日本人は私がはじめてだそうです。
葡萄園のそばには
ダチョウや
スプリングボックという子鹿や
エランドという大鹿
がたくさんいました。すごいです。

ついつい長居をしてしまい急いでニールエリスワイナリーへ戻り、今夜はワイナリーのロッジ
でアメリカ人バイヤーたちと一緒にまたもパーティ−。
(宴会第2ラウンドも私の勝ちでした。
(私の出し物 「人生劇場朗読」「ねぶたはねと」「ドンと出た花火はきれいだなあ」
「アフリカだ!ジャングルだ!バナナがひーとつ!」etc.)