さんま論争第2ラウンド

芦屋Bさん
はらわたは
食べないよ。ぴかちゃん・・・

短いメールですね。Bさんからのメールは久しぶりです。Bさんもアンチ派だったのですね。残念です。

もひとつアンチ派のSさんから、ワタシのサンマ理論に反論が来ているので掲載しましょう。

さて、サンマのハラワタは、刺身で食べられるくらいの鮮度があれば、甘みがあっておいしいということですが、私は
「サンマの名産地」気仙沼出身なんですよね(今は、大魔王様がよくいらっしゃる郡山市在住です)。小さい頃、親戚
のおじさんなんかにも、「ハラワタ食わざる者、サンマ食うべからず」と言われたことはありました。で、おいしそう
に(?)食べているおじさんの前で、無理してハラワタを食べたことがありますが、やっぱりひたすら苦かったです。
その後も、冷凍物ではない(はずの?)サンマは数限りなく食べてきましたが、
ハラワタはおいしいと思ったことはあ
りません
。実際、大魔王様の御家族も、大魔王様と同じサンマを召し上がっておいしくないとおっしゃっているわけで
すから、ことは、サンマのハラワタの絶対的なおいしさではなく、個人的な嗜好になってしまうと思うのですが、いか
がでしょうか。食べ慣れれば、そのうちおいしいと感じるようになるんですかねえ? ちなみに、私はトリッパとか、
ハツ、キモ、コブクロその他内臓系は好きですよ。レバサシも。だって、苦くないもん(笑)。

ううーん。見事な論理の展開、恐れ入りました。なるほど博士のおっしゃる通り、ことは個人的嗜好に依存するものか
もしれませんね。しかし、1点論理の展開に誤りがありますので指摘しておきましょう。
「ワタシの家族はワタシと同じサンマを食べてはらわたはおいしくないと言っている」と論述のくだりがありますが、
ワタシの家族はサンマを焼く前に常にハラワタを除去するという信じられない愚行にでております。したがって家族は
ハラワタは食べてません。

いずれにせよ、はらわた派、アンチはらわた派とこれまでのところほぼ同数。世論はまっぷたつに割れております。
邪馬台国の「九州説」「大和畿内説」以来とも言うべき大論争に発展しそうな展開ですらあります。アンチ派Sさんに
しても、親戚のおじさんは熱烈なはらわた派であるようです。なかには旦那ははらわた派、奥様はアンチはらわた派で、
両者いがみ合い一時は離婚の危機を迎えるほどだった経験があるというメールもいただいております。

さまざまのメールをいただき綿密に調査・考察をした結果、ワタシはここにひとつの仮説をうち立てました。
PG日記で詳しく論述することはできませんが、簡単に要旨を掲載しましょう。
すなわち日本民族はサンマのはらわたを食べるはらわた派とはらわたを食べないアンチはらわた派に二分されるが、こ
の理由は両者における遺伝子的要因によるものである。すなわち北方騎馬民族の遺伝子要素をもつ日本人は、はらわた
派。なぜならばユーラシア大陸モンゴル内陸部に発生した民族的必然として魚類の希少性からミネラル・タンパク質に
富むハラワタは重要な食物であった。また寒冷地でありハラワタの腐食が防がれたのもハラワタを食する文化形成を促
進した。しかるにポリネシア諸島に発生した南方海洋系民族にとって、魚類はそこらにウヨウヨしており、また高温多
湿な気候はサカナのハラワタを瞬時に腐食させてしまうため、ハラワタを食用する習慣は育たなかったというものであ
ります。数千年の歴史を経てなお、わが国には北方騎馬民族系遺伝子と南方海洋民族系遺伝子をもつ子孫が拮抗して存
在するといった比較文化民族学的スケールのでかい大論陣であります。根拠としては、だってハラワタの嫌いなうちの
大魔女さまは、色が黒くて、よくフィリピン人とか東南アジアの人に間違えられるんだもん。
むかし新婚旅行でバリ島に言った時、ツアーでのった日本人バスのお客さんはみんなうちの奥さんを現地のガイドさん
だと思ったというエピソードもあります。で、おれはどーみてもモンゴル系じゃ!

さて、この論文によりワタシはおサカナ大学で博士号取得を目指すことになりました。

追伸: 勝手ながら頂戴したメールにいちいち日記掲載の許可を確認するのメンドー
なので、今後到着するサンマメールについては、掲載の許可をいただいているものと
させていただきますのであらかじめ御了承くださいませ。